みなさんこんにちは、こんばんは。ゆうのです!
私事ではございますが!11月17日にCBTを受けてきました!
今回はそれに対する雑感をまとめていきたいと思います。
ついでに以前募集した質問でCBTに関するものや、私がこれまで思っていたCBTに対する疑問にも答えていきます。
全体をQ&A形式にしてわかりやすくいってみようと思います。
これからCBTの勉強を始める人や、医学部に入りたての人、CBTってなに?おいしいの?って人におすすめです!
情熱があふれすぎて文字数が多くなりすぎちゃったので、心して読んでね…
質問形式で答えていくよ!
CBTってなに?おいしいの…?
私も入学した当初、「部活のあの先輩CBT1位なんだって」というのを聞きながら
CBTってなんだ…?とりあえず順位があるみたいだしテストなのか…?
と思っていました。
かんたんに説明すると、CBTとは、全国の医学生が4年生くらいにパソコンを使って受けるテストです。
詳しくは下の質問でさらに見ていきます!
CBTってなに?おいしいの…?
→おいしくない!みんなが受けるテストだよ!
なんでCBTを受けなくちゃいけないの?
私たち医学生は卒業する前に臨床実習(これをクリニカル・クラークシップ、略してクリクラといいます)をしなければなりません。
しかし、医師法第十七条では「医師でなければ、医業をしてはならない。」という業務独占が定められています。
そのため、医学生は医業をできません。
仮に一般の人が医行為をした場合、無免許医業罪が成立することになります。
これは普通の医学生の場合であっても同様です。でもこれでは実習できないですよね…
そこで、医師法第十七条には違法性阻却というものがあります。
一般に違法性阻却とは違法性がないとすることで、たとえば正当防衛もこの違法性阻却になります。
臨床実習での医学生にこの医師法第十七条の違法性阻却を適応するためには、いくつかの条件があるようです。
その中の1つが、医学生の要件として、基本的な知識・技能が担保されているということです。
これを担保するための試験がCBTおよびOSCEというわけです。
つまり、臨床実習をする前に、しっかり医学的知識を持ってますよ!というのを証明するのがCBTなのです。
なんでCBTを受けなくちゃいけないの?
→臨床実習に行くため!
CBTってみんな受けるの?いつ受けるの?
みんな受けます。
なんなら日本国内の医学生全員が受けます。
学年は4年生くらいのところが多く、夏に実施する大学や冬に実施する大学など時期はさまざまです。
落ちたら再試はありますが、それでも受からなければ留年です。しっかり勉強しましょう。
CBTってみんな受けるの?いつ受けるの?
→みんなが4年生で受けるよ!
CBTってなんて読むの?
しーびーてぃーです。アルファベットそのままです。
CBTはComputer Based Testingの略です。
CBTってなんて読むの?
→しーびーてぃー!
CBTはどこでどうやって受けるの?
CBTは基本的に各大学で受けます。
私の大学では、マルチメディアセンターという場所のコンピュータを使って、みんな一緒に受けました。
CBTには時間割が決まっているのでコンピュータで受けるからと言って、自分の好きな時間に受けるというものではありません。
大学としてもCBTとOSCEは実施しなくてはいけないので、大学が動いてくれます。
とりあえず、言われた通りに従っていれば大丈夫です。
CBTはどこでどうやって受けるの?
→大学でみんな一緒に受ける!
みんな一緒に受けるってことは、みんな一緒の問題?
実はみんなが違う問題を受けます。
正確に言うと、プール問題と言ってある程度ストックされている問題があります。
その中からランダムで問題が選ばれ、画面に表示されます。
隣の人と問題が全く被らないのかと言われれば、そこは確率の問題なのでなんとも言えません。
ですがプール問題は膨大にあるようなのでかぶることはほぼないでしょう。
隣の人はあなたとは全く違う問題を解いているわけです。
みんな一緒に受けるってことは、みんな一緒の問題?
→みんな違う問題を受ける!
さっきからちょくちょく出てくるOSCEってなに?
OSCE(これでおすきーと読みます、読めませんね)も臨床実習前に合格しなければいけない試験です。
このCBTとOSCEを合わせて臨床実習前共用試験といいます。
わかりやすく言うと、CBTは学科試験、OSCEは技能試験、という感じです。
CBTではコンピュータを使って医学的知識を確認していきます。
一方OSCEでは模擬患者さんに協力してもらって診療技術を確認していきます。
さっきからちょくちょく出てくるOSCEってなに?
→診療技術の試験!
CBTの問題形式は?
CBTの問題形式は基本的に五選択肢択一、いわゆる五択です。
CBTではブロックが1から7まで分かれています。
- ブロック1-4 五選択肢択一
- ブロック5 多選択肢択一
- ブロック6 順次解答4連問 五選択肢択一
- ブロック7 アンケート
ブロック5とブロック6が少しイレギュラーです。
他選択肢択一はその名の通り、複数の選択肢の中から1つの正解を選ぶものです。
ブロック6は4連問といって、同一の症例に関する4つの設問が連続します。
4連問は大体、医療面接、聞くべきこと、身体診察・検査、病態のように出題されます。
CBTの問題形式は?
→五選択肢択一が基本!
CBTの問題数と時間は?
ブロックの時間はどれも1時間、問題数は以下の通りです。
- ブロック1-4 60問ずつ
- ブロック5 40問
- ブロック6 40問(4連問が10セット)
全部で320問が出題されます。このうち採点対象となるのが240問で、残りの80問は新作問題で採点されません。
新作問題はいったん出題されて医学生の正答率などを集計されます。
そこで吟味されて次回以降のプール問題にするかどうか決めるようです。
実際に解いているときは、どれがプール問題でどれが新作問題かの区別はつきません。
自分のわからない問題が新作であることを祈るしかない…
CBTの問題数と時間は?
→全部で320問!各ブロックは1時間!
CBTの出題範囲は?
CBTの出題範囲は基礎医学から臨床医学までです。
大学の講義でいうと、一般教養以外ほぼ全てです。
発生学や、生化学、生理学といった基礎医学から、内科、外科、公衆衛生などの臨床医学まで幅広く聞かれます。
それに加えて、OSCEで必要な診療の基本についても聞かれます。
(採血の際に駆血帯をとるタイミングはいつ?など)
幅広く聞かれるとは言っても、圧倒的に臨床医学の比重が大きいのでそれに合わせて勉強していくといいでしょう。
詳しくはmedic media社さんのホームページを見てみるのがいいと思います。
CBTの出題範囲は?
→教養以外ほぼ全部!
CBTってどうやって勉強するの?
基本的にほぼすべての医学生はクエスチョンバンク(略してQB)というもので勉強します。
簡単に言うと病気が見えるで有名なmedic media社が出している過去問集みたいなものです。
2018年度のCBTまでは書籍媒体でのQBが存在していました。
ですが私のひとつ上の代(2019年度)からオンライン版のQBのみになりました。
なので、iPadやスマホ、PCを使いながら勉強するか、先輩からもらった書籍のQBを使って勉強するという形になると思います。
ちなみに、QBには国試版のQBとCBT版のQBがあるので間違えないようにしましょう。
大学の生協とかでセールで安売り販売していることもあるので、聞いてみてもいいかも。
CBTってどうやって勉強するの?
→medic mediaのクエスチョンバンクを使うのが基本!
いつから勉強を始めればいいの?
私の大学は11月中旬がCBTの実施時期でした。
同学年の多くは、前期授業のおわった8月から勉強を始めていたと思います。
ただ今年は新型コロナウイルスの影響でオンライン授業だったので、4年前期から問題演習をしている人もいました。
Twitterでアンケートも取ってみたので下のツイートも見てみましょう。
3ヶ月前くらいの人が多いのかなと思っていましたが、意外にも4ヶ月以上前に始めている人が多かったですね。
まんべんなく分かれすぎてびっくりしてます…笑
ここからは私の解釈ですが…
2ヶ月前から直前に始めた人は、medu4やQ-Assistなどの映像授業とかで基礎を抑えた人が多いのかなと思います。
一方4ヶ月以上前から始めた人は、QBで初めてCBTの勉強をスタートした人なのかなと思います。
medu4とかQ-Assist、もしくは大学の講義でしっかりと各科目の骨組みができている人。
そして疾患概念もある程度自分の中でできている人は、2ヶ月前に初めても全然OKなんじゃないでしょうか!?
(ただ今私自身が検証中なので結果まで乞うご期待!)
もちろん根が真面目な方で前々からしっかり対策していたという人もいるでしょう。
素直に尊敬です。
つい気を抜いてしまって直前になってしまったという人もいるでしょうが…
かくいう私ゆうのは3年生からmedu4を受講していました。
それでQBで問題演習に取り掛かったのはちょうど2ヶ月前でした。
結果はまだ出てないので出てから書きますね!
いつから勉強を始めればいいの?
→早ければ早いほうがいいと思うよ!
CBTってかんたん?むずかしい?
CBTはむずかしい試験ではありませんが、なめてると確実に落ちます。
詳しい点数は守秘義務で言えませんが、平均的な点数を取れればまず合格できると考えて問題ないです。
CBTの前に配布される共用試験ガイドブックに平均点などが書いてあるので、もらったら見てみてください!
CBTってかんたん?むずかしい?
→むずかしくはない!けど対策はしないとダメ!
CBTの合格基準は?
CBTの成績はIRTというものを使います。
このIRTとは項目反応理論(Item Response Theory)の略らしいです。
CBTやOSCEを実施する医療系大学間共用試験実施評価機構が出している共用試験ガイドブックではその説明が詳しく書かれています。
かみ砕いて説明すると、受ける個人によって問題が違うから、偏差値みたいな値を使って評価するよ、という感じです。
この偏差値みたいな値をIRT標準スコアといいます。
実際にはこのIRT標準スコアはその年度の受験生の中での相対位置を示すものじゃなくて、ある基準集団での相対位置を示すものみたいです。
つまり、たとえ自分の代がめちゃめちゃ賢くて、自分が相対的に全然点数が取れていない!となっても大丈夫というわけです。
CBTの合格基準はこのIRT標準スコアを使って大学ごとに決められています。
合格最低ラインも機構によって定められているようですが、詳しくはわかりません。
ちなみに私の大学はIRT標準スコア376以上が合格基準でした。
medic media社さんによると、だいたい65%の得点率が合格基準のようです。
CBTの合格基準は?
→大学によるよ。65%くらいはほしいところ!
正答率が高いと難しい問題が出てくるようになるって聞いたけど本当?
結論から言うと、そんなことはない!と思います。
恐らくですが、それまでの自分の正答率を元に、次の問題が選ばれるという仕組みではないように思いました。
仮にそうだとすれば、全然勉強していなくてなんにもわからない人には、どんどんかんたんな問題が出てきてしまいます。
そうすれば明らかに問題に公平性がなくなりますよね…?
あるとすれば、CBTはみんなが違う問題を解いていながらも公平な試験にしなきゃいけません。
ですので、かんたんな問題が続いたら難しい問題が続くなんてことはあるかもしれません。
これを「正答率が高いと難しい問題が出てくる」と感じても不思議はないですし、私も同じように感じました。
正確には機構に聞いてみるしかないですがね…
正答率が高いと難しい問題が出てくるようになるって聞いたけど本当?
→たぶん嘘!そう感じるだけ!
結局ゆうのはどうだったの?
結果はまだ出てませんが、手応えとしては8割7分くらいかな…という感じです!
自分の手応えから1割上がる説もTwitterで見かけましたがどうなんでしょうね…?
結果が出てから、どんな時期にどんな勉強をしていたかなどは、また記事にする予定です!
それまでお待ちください!
まとめ
Q&A形式でまとめてみましたがいかがでしたか?
アンケートでいただいた質問や私自身がCBTを受ける前に持っていた疑問をメインに答える形にしてみました。
これからCBTを受けるみなさんの参考になれば幸いです!
ゆうの
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